書籍名目次

大學について

『大學』とは、中国古典の書名で、『四書』とは、その『大學』を含め『中庸』、『論語』、『孟子』という4種類の書物のことを呼びます。

詳しくは、フリー百科事典ウィキペディアの「四書」の項目を参照してください。なお、その解説の一部を以下に引用しておきます。

大学

伝説上、孔子の弟子曾参(紀元前505年—紀元前434年)の作とされた。唐代韓愈・李翱らの道統論によって持ち上げられ、北宋の二程は「大学は孔氏の遺書にして初学入徳の門」と称した。二程の思想を継承する南宋の朱熹は『大学』を『礼記』から取り出して、『論語』『孟子』に同列に扱って四書の一つとし、二程の意を汲んで、四書の最初に置いて儒学入門の書とした。儒家にとって必要な自己修養がいわゆる三綱領八条目の形で説かれているという。

四書

四書とは、儒教の経書のうち『大学』『中庸』『論語』『孟子』の4つの書物を総称したもの。四子(しし)・四子書(しししょ)とも言われる。

南宋の儒学者朱熹が『礼記』中の「大学」「中庸」2篇を単独の書物として『論語』『孟子』と合わせ、儒教創始期の4人の代表人物、曾参・子思・孔子・孟子(略して孔曾思孟)に関連づけて『四子』または『四子書』と呼んだ。その略称が『四書』である。朱熹は四書を五経に学ぶ前の入門の書物としている。『礼記』のうち曾参の作とされた「大学」と子思の作とされた「中庸」を特に取り上げる立場は宋代以前でも韓愈など道統を重視する学者に見られ、北宋でも程頤・程顥(二程子)ら道学者が特にこれらを重視した。これを受けた朱熹は四書に対する先人の注釈を集めた『四書集注』を編んだ。

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緒 言

  • 本Webページでは、国立国会図書館 近代デジタルライブラリーに収蔵されている『ポケット大学中庸註釈』(浜野知三郎著 東京:至誠堂,明43.3)を底本としました。
  • 本Webページの原本画像は、『四書集註 袖珍』(東京:富田文陽堂,明43.3)の画像を再構成したものです。この画像をクリックすると拡大画像が表示されます。
  • 本Webページでは、原文と訓読のみを掲載することとして、「三綱領八条目」やその他の字義については解説していません。詳しい解説については、多くの書籍が市販されていますので、そちらの方をお読みください。
  • 漢字については、訓読では、學=学、處=処など、通行の字体を用いた。ただし、原文の部分は、なるべく底本のままとしました。
  • 特殊な漢字でUTF コードを持っているが、グリフを持たない文字、あるいはコード自体持っていない文字については、似た漢字で代用あるいは記号「?」で表しました。
  • 底本では送り仮名にカタカナを用いていますが、すべて平仮名に改めました。また、なるべく通行の送り仮名にしたつもりですが、誤りがあるかもしれません。

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参 考 書

『大学』
宇野哲人 著(講談社学術文庫)
『岩波文庫 大学・中庸』
金谷治 訳注(岩波書店)
『ワイド版岩波文庫 大学・中庸』
金谷治 訳注(岩波書店)
『[新訳]大学・中庸』
守屋洋 編訳(PHP研究所)

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